アゼルバイジャン共和国大使館懇親パーティ “Challenges & Prospectives” [越境会 Vol.59]
|2月14日、金曜日の夜はアゼルバイジャン共和国大使館主催の懇親パーティ「Challenges & Prospectives(挑戦と未来)」が、アゼルバイジャン大使館にて行われました。大雪という悪天候でしたが、40名以上という大変大勢の方々にご参加いただきました。ありがとうございます。
(アゼルバイジャン大使館にて)
このパーティの中でも発表しましたように、アゼルバイジャンという国は2020年に向けた世界の通信・エネルギーハブとして国連や国際社会からの使命を受けております。アゼルバイジャンは、通信・エネルギー分野でのハブ&スポークの「ハブ」になろうと、国家戦略として大きくしかもものすごいスピード感で動き始めている、そんな国です。
今から約5年前の2008年、世界最大のソブリン・ウェルス・ファンド(SWF:政府系ファンド)であるアブダビ投資庁に在籍する友人が、「アゼルバイジャンは今後とんでもないことになる」。当時一緒にドバイで食事をしているときにそんな言葉を発しました。世界でもっとも最先端の投資情報を持つ世界最大のソブリン・ウェルス・ファンドには、傘下のネットワークを駆使してメディアよりも数倍早い世界中の情報が集まります。当時その話を聞いた時、カスピ海から地中海へと抜ける、全長1,700キロメートルにも及ぶ、世界最大級で世界最高峰技術を駆使した次世代原油パイプライン「BTCパイプライン」が開通した直後でした。アゼルバイジャン、グルジア、トルコと抜けて、バクー油田の原油・ガスは、地中海のジェイハン港へと搬送することが可能となりました。このときから、世界中の資源メジャーがカスピ海沿岸のアブシェロン半島にヘッドクォーターを作り、東西をつなぐ世界のエネルギーハブとしてのアゼルバイジャンが動き始めることとなります。このパイプラインは、アゼルバイジャン前大統領のヘイダル・アリエフ氏によって調印され、エネルギー業界を変える世紀の契約(Century Contract)と呼ばれています。
また、通信・衛星・宇宙開発が進み、ユーラシア大陸のど真ん中に位置するアゼルバイジャンが、いま国連64号採択のTASIM(トランス・ユーラシア・スーパーインフォメーション・ハイウェイ)という地球プロジェクトの旗振り役として国際社会から指名を受けました。世界中が一丸となって経済格差(国連の考え方は拡がる経済格差はデジタルギャップにあるという)がどんどん拡がる、ユーラシア大陸全域に超高速情報通信網を構築していくのですが、その指揮官として大役を司るのがアゼルバイジャン通信省です。アゼルバイジャン通信省のアリ・アバゾフ大臣がいま世界中と…… [続きは越境会会員様向けメルマガにて配信]